デジタル膜厚計
(磁性金属・非磁性体金属両用) 

カテゴリー
塗膜品質管理機器 ・膜厚の測定

商品説明

デジタル膜厚計は、金属素地の上に形成された塗装膜やコーティング膜の膜厚を非破壊で高精度に測定するための測定機器です。本製品は、磁性金属(鉄や鋼など)および非磁性金属(アルミニウム、銅、ステンレスなど)両方に対応可能なタイプで、それぞれ専用のプローブを使い分けることで、幅広い金属素材への測定に対応します。磁性金属の測定には電磁誘導式プローブ、非磁性金属の測定には渦電流式プローブを使用します。金属素地の種類によって測定原理が異なるため、それぞれの金属に適したプローブを交換してご使用ください。本体は共通仕様となっており、用途に応じてプローブを付け替えることで簡単に切り替え測定が可能です。本製品には、磁性金属用プローブと非磁性金属用プローブの両方が付属しており、これ一台であらゆる金属素地への膜厚測定に対応できます。また、校正用フォイルは8枚付属しており、測定レンジに応じて最適な組み合わせでご使用いただけます。さらに、テスト用ゼロプレートディスク(磁性金属用および非磁性金属用)も付属し、すべてが専用ハードケースに収められています。バッテリーは単4電池×2個

試験内容

本製品はプローブを交換することで磁性金属と非磁性金属の両方に対応できるデジタル膜厚計です。鉄や鋼といった磁性金属には磁性用プローブを、アルミニウムや銅といった非磁性金属には非磁性用プローブを使用することで、それぞれの素材に応じた正確な測定が可能となります。標準付属のゼロプレートディスク(磁性金属用/非磁性金属用)は、動作確認や簡易的なチェックに使用できますが、実際の測定対象とは材質や板厚が異なるため、精度を求める測定には適しません。正確なゼロ点を設定するためには、実際に測定する金属と同一の材質・同一の厚みの未塗装素地をご使用ください。校正は、まずその未塗装素地にプローブを直接当ててゼロ点を取得し、続いて素地の上に校正フィルムを置いた状態で再度測定を行います。このとき表示される数値と校正フォイルの厚みが一致しない場合は、数値を校正フォイルの厚みに補正し、校正データとして保存します。この手順を定期的に行うことで、膜厚計の測定精度を継続的に保つことができます。適切なプローブと素地を使い分けることで、あらゆる金属素材への対応が可能となり、安定した測定結果が得られます。

参考規格

  • JIS-K5600-1-7
    磁気誘導膜厚計
  • 渦電流膜厚計
  • ISO2008

内容

  • デジタル膜厚計本体・磁性金属専用プローブ・非磁性金属専用プローブ
  • 校正フォイル8枚セット・テスト用ゼロプレートディスク(磁性金属用・非磁性金属用)
大きさ
本体:約W85×D180×H40mm
重さ
本体:約250g
デモモデル
yes
レンタル
yes

デジタル膜厚計(磁性金属・非磁性金属両用)ラインナップ

商品名 商品コード 内容 価格
デジタル膜厚計(磁性金属・非磁性金属両用)
0-1000μm
C5006 磁性金属・非磁性金属両用・膜厚0-1000μm 精度:±1~3%または±2.5μmの大きな値の方
付属品:磁性金属用膜厚計本体・磁性金属用ストレートプローブ1本・非磁性金属用ストレートプローブ1本
校正用フィルム8枚セット・テスト用ゼロプレートディスク2枚(磁性金属用・非磁性金属用)・ハードケース
360,000円(税込396,000円)
デジタル膜厚計(磁性金属・非磁性金属両用)
0-2000μm/0-5.00mm
C5007 磁性金属・非磁性金属両用・膜厚0-2000μm/0-5.00mm 精度:±1~3%または±2.5μmの大きな値の方
付属品:磁性金属用膜厚計本体・磁性金属用厚膜ストレートプローブ1本・非磁性金属用厚膜ストレートプローブ1本
校正用フィルム8枚セット・テスト用ゼロプレートディスク2枚(磁性金属用・非磁性金属用)・ハードケース
440,000円(税込484,000円)
デジタル膜厚計 本体のみ S1 デジタル膜厚計 本体のみ、磁性金属・非磁性金属両用 160,000円(税込176,000円)
※仕様、外観、価格、セット内容等は予告無く変更する場合がございますのでご了承下さい
※【ご購入前の注意事項】
1.測定対象について 本製品は、プローブを切り替えることで磁性金属および非磁性金属の両方に対応可能なデジタル膜厚計です。磁性金属プローブでは、鉄・鋼・ニッケルなどの磁性金属上の非磁性皮膜(塗装、メッキなど)の膜厚を測定します。非磁性金属プローブでは、アルミニウム、銅、ステンレス(オーステナイト系)などの導電性非磁性金属上に形成された絶縁皮膜(塗装、樹脂など)の膜厚を測定します。鉄など磁性金属上に非磁性用プローブを使用したり、非導電性素材(樹脂・セラミックなど)上の測定には対応しておりません。
2.測定方式の違いについて 磁性金属プローブは電磁誘導法、非磁性金属プローブは渦電流法を用いて測定を行います。対象素材がそれぞれの測定方式に適しているかを必ずご確認ください。
3.測定面の状態について 正確な測定を行うには、測定対象の表面が平滑で安定していることが重要です。大きな凹凸や曲率のある表面では、プローブの接触が不安定になり、誤差が生じる可能性があります。可能な限り平坦な部分を選んで測定してください。
4.皮膜の特性について 非磁性金属用プローブで測定する場合、皮膜は**絶縁性(非導電性)**である必要があります。導電性の塗料やメッキ(例:金属スプレー、導電塗料など)の場合、正確な測定ができません。磁性金属用プローブでは、この制限はありません。
5.下地金属の厚みについて 磁性金属・非磁性金属ともに、下地の金属が極端に薄い場合、測定に影響を与えることがあります。プローブごとの仕様に記載されている最小基材厚さをご確認ください。
6.校正について 測定を行う前には、付属の校正ホイルや基準板を用いて必ず校正作業を行ってください。また、測定対象に合わせて、実際の使用環境に近い未塗装素地を用いたゼロ点調整を行うことが推奨されます。高精度な測定を維持するために、定期的な再校正も忘れずに実施してください。
7.使用環境について 本製品は常温・常湿の安定した環境下での使用を推奨します。極端な温度差、高湿度、強い磁場や静電気などがある環境では、測定精度が低下する恐れがあります。
8.プローブの取り扱いについて プローブは非常に繊細な精密部品です。落下や衝撃、ゴミや塗料の付着は故障の原因となります。使用後は清潔な状態を保ち、必ず付属の専用ケースに収納してください。

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